痩せすぎの女性が太ったほうがいい理由

日本人女性は「痩せたい」と願う願望が強いです。ここ最近に限ったことではないですが、女性は周囲が考えているよりも自分が「太っている」と感じている傾向があり、そのために「痩せなければならない」という強迫観念にも似た思いに駆られて、無理なダイエットをしてしまいがちです。

「医学的に見て正常な体重は「BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=18.5~25.0」の人を指しますが、多くの女性が18.5にも満たない体重で、さらに「痩せたい」と願っている状況です。こうした痩せすぎの女性には様々なリスクがあります。

  1    骨粗しょう症になりやすい

痩せすぎということは、正常な人よりも摂取カロリーが不足しており、慢性的な栄養失調の状態にあるということです。そのため、栄養失調からくる様々な健康リスクが高まるのですが、中でも痩せすぎの女性に共通する症状として、骨粗しょう症があります。

骨に充分な栄養が行き渡らないため骨の内部がスカスカな状態になり、非常にもろくなるのが骨粗しょう症です。通常は老人にならなければ発症しない症状ですが、若い女性にもこの症状が見られます。

骨粗しょう症ではちょっとしたことで骨が折れやすくなりますし、折れないまでも常に強い関節痛に悩むことになります。

  2    糖尿病のリスクが高まる

糖尿病は太っている人のイメージがありますが、痩せすぎの人も糖尿病になりやすい事実です。痩せすぎの人は慢性的に栄養が不足しており、体は低血糖な状態が続きます。

ブドウ糖の多くは脳で消費されますから、体で消費可能なブドウ糖はさらに少なくなります。本来、血糖値を調整する役割を持つインスリンですが、慢性的に血糖値が低い状態が続けば、インスリンの分泌量自体が減少します。

いくら低血糖でもインスリンの分泌が極端に減ってしまった状態は糖尿病です。また、低血糖が緩和されてもインスリンの分泌がうまくいかず、糖分が増えすぎて糖尿病が継続することもあります。

このように痩せていても栄養不足が原因で糖尿病になるわけです。実際、糖尿病のうち半数以上が平均体重以下の人です。

  3    出産時のリスクが高まる

痩せすぎな女性が妊娠をすると、充分な栄養が胎児に供給されない状態が続くことで、胎児の発育が阻害される可能性が高くなります。例えば、予定日通りに正常出産をしても、胎児が低体重児のままで出産されるリスクが高まります。

低体重児は正常な体重の新生児と比べて健康面で様々なリスクがある上に、慢性的に栄養が不足した状態で妊娠期を過ごすことで胎児が低代謝になりがちです。

少ない栄養でも飢餓状態にならないために、体の代謝量が通常よりも少ない状態になっているので、出産後に少しの栄養でも通常以上に吸収して、蓄積しましょう。そうすることで、次第に正常よりもかなり太りやすい子供になり、親とは逆に肥満の可能性が高くなるリスクがあります。